過去最高の熱い選手のお話。
2016年5月16日
なんと…今日も雨みたいです…
困りました。。。どうにかしてやりたいのですが…天候の様子を見ようと思います。。。
連続で流れるとやはり辛いです…別日振替&何かのカタチで還元したいと思います。
天気の神様。晴れて下さい。。。。お願いします。。
今日は昔話を一つ。
私が過去11年間指導者をしてきた中で一番熱い選手をご紹介します。
彼女の名前は、船越結衣
どう見てもカップルには見えない年齢差(笑)おばちゃんも驚いてました。。。
・自分を大事にしてるか?
・自分の名前は好きか?
・名前に負けない自分か?
・自分に誇りはあるか?
・家族の想いを感じてるか?
変わらないモノ。それは名前。戻ることが未来へ繋がります!!
凄く喜んでくれました。そのばで書いて頂いた、『じくう』の松田友香さんに電話をしてみて、結衣はご本人に
感謝の気持ちを伝えていました。
結衣はシーガルFC U15の教え子10期生になります。県内の女子サッカーで知らない人はいないと思います。
男の中で3年間やりきりました。この3年間はどれだけ大変だったことか…どれだけの強度だったのか…
当時は今以上にTRもしんどかったと思います。同級生には名古屋のユースに進んだ選手、滝川第二高校、四国プリンスL得点王、
2年連続高知国体選手をはじめ試合に出るところか、練習の『れ』についてくるので一杯だったと思います。
シーガルの選手には耳を塞ぎたくなる言葉があります。
『5周タイム』
昨年の1期生の3人の今のタイムからすれば1分~50秒ほど結衣の方が早いです。
今の中学2年生のタイムは早いです。そのタイムと結衣のタイムの差は5~10秒です。
私はいつも結衣に話をしていました。
『絶対に日本代表になろう!』
この年が私の監督就任1年目の想い出多き年でした。
スクールに来てくれる大濱晃平や児島健介はこの学年です。
女子のトレセンの選考会に殆どいったことはありません。
一度だけ中四国選抜の選考会に行きました。
誰よりも先にTRをして、後片付けをする姿、そして最後の話し合いの時にナショナルトレセンコーチが〆るのですが、
『何か皆さん無いですか?最後〆たい人はいますか?』と聞くと
『はい!』と。その姿を見て私は胸が熱くなりました。自分が育てている選手が、誰よりも汗をかき、雑用を行い、ピッチで引っ張る。
結衣には感謝してもしきれませんでした。
そんな結衣を最後の高円宮杯四国予選で出しました。情ではありません。想いはありました
その数週間前には香川西高校へTMを40分*4本しに行き、結衣も40分*2本出していました。男と同じように接していました。
・2-1で勝っている。
・残り5分
・相手に押されて耐えている状況
・2-2で延長戦も見えている状況
ここで変えました。交代前に『結衣!』と呼ぶともう泣いていました。3年間一緒に辛い思いをして頑張って来たチームメイトが必死に走り、必死に闘う姿に
耐えれなかったのだと思います。
『お前は誰よりも努力をして頑張って来た。その評価がこの場面だ!必ず勝つぞ。』こんな話をして送り出しました
交代選手…№10 北岡晃平
そうです。昨年高松南高校の№10 県内三連覇の主軸の選手です。
まだチビが2年生の頃でした。
そこからの試合展開は過去最高の苦しさでした。ロングボールをひたすら入れられ、セカンドも拾えない。
相手の圧力になえれなく…失点。
いや、神様がいました。オフサイドでした。大応援団の声も耳に入らず、ひたすら『あと少しだ!耐えろ!引くな!前へ出ろ!』と伝えました。
長いアディショナルタイムが終わり…なんとか勝利。
号泣しました。どんな想いでこの3年間やったのか、選手が背中で私を男にしてくれました。
やんちゃな選手もいました。でも背中では「大丈夫!俺らがやるから!勝ってくるから!」と語っていました。
クローバーLの入れ替えも決まっていました。そんな中での勝利!!!!感動しました。
結衣はその試合を後に選考会へと出ました。
次節の愛媛FC戦には負けて四国ベスト8で幕を降ろしました。
しかし私達には入れ替え戦がありました。その時の入れ替え戦は当時のメンバーでしました。対戦相手は高円宮杯で対戦したチーム。
この時に結衣は中四国選抜が決まり、翌週の西日本選抜の選考会を控えていました。西日本選抜でも食い込めそうで目標に掲げてきた
『絶対代表!』が手の届くところに来ました。
入替戦 0-1ビハインド。
当時の№13がキレキレで3点ブチ込み3-1で残留しました。この№13も手のかかった選手でした。けど、最高のプレゼントをくれました。
この選手もまた毎年逢いに来てくれます。そして私を信用してくれています!
入替戦の最後…ラスト数分…『結衣をピッチに…』
誰もが思った心の声でした。
ピッチに入って最初のプレー…アクシデント
終わるまで足を引きづりながら…『変わりたくないと…』
数時間後、結衣と壮行会をしょうと数ヶ月前に決めていました。
腫れ上がった目。その時もずっと泣いていました。
全治2ヶ月はかかったのかなぁ…完全復帰までは3ヶ月かなぁ…
松葉杖を突きながら苦しい時間をすごしました。
誰が悪い訳でもありません。仕方ありません。しかし何とも言えません。来週は西日本選考会…
目標に掲げた『絶対代表!』は叶いませんでした。
いつもポイントの無いスパイク。破れてもポイントが無くても履いていました。
『弟がいるんで!二人にもサッカーをして欲しいので!』こんな言葉を構えずに伝えれる温かい人間です。
ある時、『私、天然革のスパイクをいつかは履いてみたいんです!』とボソッと。
彼女のサイズで天然革のスパイクは本当にありません。ジュニアサイズなので!
しかしありました…
『モレリアⅡ』
私は黒色が好きなので同じ黒色を渡しました。
そうです、怪我をしたその日の夜に!
もともと食事の予定をしていました!壮行会の予定でした!それが慰める会になりました。
それから一年…
…
こいつホンマにやりやがった!
モレリアを履いて日の丸を付けました。一度の練習会だけですが、私は凄いと思いました!!
そして公式戦の節目の試合はこれを履いていました。
彼女にとって今もタカラモノみたいです。
今は愛媛FCレディースに入りながら保育士の免許を取っています。
帰って来るたびに『コーチ、ご飯行きましょう!』と!
一生懸命、陰ひなた無く頑張った選手は必ず戻って来ます。後ろめたさがあれば、今の自分に自信がなければ
私に逢いに来ないのかもしれません。
逆に行き詰って来てくれる選手もいます!
人に必要とされることは有難いことです!これが私、香川敬典の指導者としての姿です。
いいか悪いかはわかりませんが、嘘偽りのない姿です。
でも全力で向き合います。そしてご縁はずっと続いていっています
縁は切れません。これは当たり前では無い事です!スクールにもOBが来ます。有難いことです。
総体の結果と内容を電話で報告してくれました。わざわざ私にかけようと思ってくれるわけです。
指導者って本当にいいものです。私の一番の自慢が教え子です。
スクール生に色々私の想いを伝えたいと思い、1件商談が成立しました!
少し前にブログに書いていた目標を現実に出来ました!
やはり、夢持って、目標持って、想いながら行動に移すことは必要ですね!
※スクール生の体験のお問い合わせが多くなってきました。本当にありがとうございます!
皆さまが各チームで頑張ってくれているおかげ様です。
サッカーもそうですが、『香川さんとのご縁を息子に与えたい』こんな心が温まるお言葉も頂きました。
これも全て1期生、2期生の選手とスタッフの皆、保護者の皆様のお陰様です。
本当に心の底から感謝しています!
香川敬典