一所懸命な人が好きです!
言い訳をしない」
「へ理屈を言わない」
今日は、こないだ話した俺の基本的な考えの二つ目を話そう。
「言い訳をしない。」、「へ理屈を言わない。」
君たちがサッカーの試合で負けた時に、
「内容では勝ってたけど負けた。」
「惜しいシュートを何本も打ったけど負けた。」
君たちはこんなことを言ったことがあるかもしれない。
こんなのを言い訳、へ理屈と言う。
君たちは、強いチームが勝つと思っているかもしれん。
でもな、勝ったチームが強いんだ。
そこを勘違いしたらダメだ。
相手チームに長い時間攻撃で攻め込まれても、守備に追われていたチームが勝ったら強いと認めなければいけない。
「いや~、試合は押していたんだけどな~」
こんなのはへ理屈だ。
試験なんかでも、普段はいい点数取るけど、試験当日具合が悪くなって、その日だけ点数が悪かった。
だから高校入試、大学入試に落ちた。
こんなのもへ理屈だ。
普段の成績はさっぱりダメ、テストの点数もいつも悪い。
でも、大学には合格した。
「普段は悪かったかも知れないけど、合格したのだからこの人は素晴らしい」
と認めるしかない。
言い訳、へ理屈なんて通用しないんだ。
全て結果の世界だ。
俺が高校選抜の監督としてドイツにいった時の話をしよう。
もう二十年くらい前の話しだな。
3月に行ったんだけどな、ドイツの3月は寒いんだよ!
そのドイツでな、地元のチームと高校選抜の練習試合が組んであったんだ。
スタジアムでやる予定だったんだけどな、当日すごく雨が降ってスタジアムが使えなくなったんだ。
だから、練習試合はサブグラウンドの土のグラウンドでやった。
このグラウンドは、幅が狭かったんだ。
サッカーのコートは、105m×68mが多いだろ?
でも、そのコートは100m×50mしかなかったんだ。
俺も正直
「うわ~、ここでやるのか・・・」
と思ったよ。
最悪のピッチコンディションだなとね。
俺がそう思っていると、練習試合の相手の監督さんがこう言ったんだ。
「サッカーはボールが一つあって、ゴールが二つあればどこでもできます。」
フレンドリーマッチで日本の高校選抜が来てくれて私たちは試合をする。
100m×50mのコートで十分じゃないか!とね。
そして、いざ試合。
と、なったときに日本の選手はあまりの寒さにジャージで試合をしてたんだ。
しかし、ドイツの選手は、ピシッと短パン姿のまま試合をやっていた。
試合はドイツの選手の気迫に負けていたよ。
このドイツの地で日本人がいかに甘いかが分かった。
俺自身も甘かった。
人間というのはミスをする生き物だ。
でも、ミスをしたあとが大事だと思う。
ミスしたとき怒られることもあるかもしれない。
そこで言い訳、へ理屈を言うか、素直に謝るか。
その積み重ねが、信頼というものにつながっていくのかもしれない。
信頼というのは人生において最大の財産だ。
この信頼というのは言い訳、へ理屈をいう人には得られないだろう。
もし信頼を得られたとしもすぐに信頼というものはなくなってしまうと思う。
信頼関係を築いていくためにも言い訳、へ理屈を言わず、素直さを持って生きていこう。
今日の話しは終わり。