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失敗する子・成功する子

2017年4月26日

日本のサッカーどころ静岡に静岡学園という過去63名のサッカー選手を輩出した名門校がある。キングカズもここの出身です。

失敗する子、成功する子についてスピーチされておりますが、私個人としては、非常に的を射てると思います。参考までに転載させていただきます。

そして読めば読むほど、指導者としての自分の立ち位置も考えてしまいます。

文章を読んで、何か感じる人がいれば、変わるきっかけ、見つめなおすきっかけになればと思います。

そして自戒も込めてです。


============以下転載(一部抜粋)=============
40年サッカーの指導者で、いろんな子どもたち、親を見てきたんだけれど、
失敗する子はやっぱり、4つか5つの共通点がある。

どういう子が失敗するのか、

一つは、「言われたことしかしない人」。
監督の言うとおり素直にやる。それしかしない選手はだいたい失敗する。
できない足りない、上に行けない。
昔のすばらしい言葉で「出る杭は打たれる」「能ある鷹は爪を隠す」というのがある。
でも…違うんだな。
「出る杭はもっと出たほうがいい」「脳ある鷹は爪をもっと出したほうがいい」
ACミランにいる本田も、(三浦)知良も同じこと言っているな。
「試合になったら監督の言っていること以上のことやんなくちゃダメだ」と。
「言われた通りのこと素直にやる選手はいっぱいいる、それでは評価されない」
まさにそうだな。
日本のクラブは、言われたことを従順にやる選手がいい選手だと…。
違うんだな。個性・自分の才能、出すってことがすごく大事だ。
そんな勇気をね、選手に持ってもらいたいな。

二つ目は、楽する子はダメ。
楽してうまくなろうという選手は成さないってことだな。
そんな世の中は甘くないな。
もう、泣いて苦しんで、そうして這いつくばって努力して、
トップ行き、さらにレギュラーになる。なったらもっと努力して上を目指す。
言い切れるのは「楽してうまくなった選手は一人もいません」ということ。
これ覚えておいたほうがいいよ。

三つ目は、失敗を人のせいにする。ミスを人のせいにする選手。
これもダメだな。
努力した人は、そういうことは絶対に言わないね。
努力する人はまず自分のせいにするね。
そしてもっと努力した人は、何も言わないな。
こういう心境まで行かないと、いい選手にはなれないな。

四つ目は、今まで言ったことにも関わるけど、すぐあきらめちゃう人な。
言われたこと適当にちょっとやって、ああダメだと人のせいにして、努力を怠り、悪いのは学校だ、監督が最悪だ、環境が悪いだ、至っては親が悪いと言う奴までいる。恩を一番感じるべき親が悪いと言ってあきらめちゃう。

最近感じることで五つめに付け加えれば、ふてくされるのもダメだな。
正面に聞き受け止めれない子はいい選手にはなれないな。
今までの経験から言えることはこれだな。
転じて、
成功する人はどんな人かわかるか。
「素直な人」(会場)
すなおね。いい言葉だね、すきだね。
成功する、これは大人も子供も同じで、

まず「大きな志」を持つということだとおもうな。
まあ「夢」だな。
俺72歳だけど夢を持って、自分の夢に挑戦して生きている。
自分で言うのもなんだがな。
そのために俺は
今「大学」という中国の古典を毎朝声に出して読んでいて、
ついこの前1日も欠かさず2000回を超えた。
これは6年前「静学の監督」をやめるとき、夢を持って
進む時に覚悟した。
「1万回読もう」と。
この大学を1日朝起きて40分くらいで読む。
1年が365日でだいたい3年で1000回、ブラジル行こうが、北海道行こうが、どこ旅しようが必ずそれはやって6年。欠かさずやる。
夢を捨てないために心に決めた志なんです。
決めた志を変えないってことが大事なんじゃないかな。
子供たちに言いたいことは夢だな、大きな志を持ちなさいということ。

次に大切なのは、夢に向かって「情熱を燃やせ」ってことだな。
「熱くなれ」ってこと、熱くない奴はダメだな。
心が冷えてる奴、体が冷えてる奴はダメなんだ。
熱くなって燃えないやつはダメなんだ。
なっ。
サッカーだろうが勉強だろうが。
家庭もそうだよ!お父さんお母さん!
熱く燃えていない夫婦はダメなんだよ。冷たい夫婦はダメなんだよ。
子供も同じだ。
自分の夢に向かって情熱を燃やし行くことが大事。
松下幸之助はこういったんだ。
「あの二階に登りたい」と思う。
思っているだけじゃどうにもならないんだ。
「どうしてもあの二階に登りたい!」
「なんとしても登りたいというその熱さと情熱がはしごを産む」
「情熱がはしごを発明するんだ」と。
熱い気持ち、どうしてもなんとかしたいというこの気持ちがないと物事は成功しない。

三つ目。
努力だな。
自分の志に対して燃えたら努力する。
他人より努力する。
人の2倍3倍励む。
カズ・三浦知良46歳な。(実際は47歳)
未だに力を尽くすあの姿勢。
「なんで努力するんだ?」と問われれば
「人生、努力する価値がある」と答える。
すごいなぁ。
例えば長友に会いにイタリアに行く時もちゃんと栄養士とマッサー連れて行くんだよな。
そういう犠牲を払って行動する。
成功した先輩たちはみんな、
努力を尽くすために、見たいテレビも我慢し、無駄な時間を費やす携帯を手放し、
そしてサッカーに賭ける人だったし常にそういう人だ。
自分の夢のため、好きな物さえ絶って努力を選択する。

最後は恩を忘れるなということ。
お世話になったお父さんお母さん「ありがとうございます」
学校の先生ありがとう。コーチありがとう。
恩を忘れないことがすごく大事なことだ。

この4つを忘れない人は大丈夫だ。
成功できる。
まあ160人から11人のレギュラーになる25人の登録メンバーになるってことも、
全員なれるわけじゃない。
半端じゃダメ。
でもね、
例えばなれないことなどたくさん経験する。
今なれなかった成功じゃないというのも違うな。

高い塔を建てるためには、確固とした土台が必要。
無駄なものも無駄な努力も、ましてや無駄な人間など一人もいない。
試合でれなかった、メンバー入れなかったって、
努力を続ける。
必ず拓けるはず、
必ず良いことが身に付き、良いことがあるはず。
神さんはみてる。
何をって「人の努力」を。
「地道にコツコツ努力する人間はどこにいるのか」をな。
そんな人に
いつか突然にスルスルって天の神様から糸が伸びてくる。

以上

スクール生の保護者の皆さま

是非、お子さんに読ませてあげてください!

 

香川敬典

カテゴリー:
いのべブログ

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