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指導者として考えさせられること

2017年5月11日

こんな面白い話し。
先日、県外の某高校(全国大会常連校、上位チーム、プロが出ている)の監督さんがわざわざ来て頂き
こんなお話をされました。

例えば、中学生のころむちゃくちゃ足が速かったとしましょう。
言いかえればそれで中学生年代で通用したということ。

高校生になればそれが通用しない時期が来るのです。
しかし、もう一度高校3年生の頃に、その速さが通用する時が必ず来るのです。

テクニックがある選手も同じです。
高校に入りフィジカルで潰されたとしても、もう一度必ず花開く時期が来るのです。

※中学生だと、小学生に輝いていたことが中学3年生で花開くということ。

高校3年生は18歳。
育成の最終時期ではないかと思うのです。

この話を私なりに紐解くと…

◆ 花開くもの(技術・フィジカル・秀でた能力)がもともとなければ花は咲かない。
種がない所に花は咲かない。

◆ 花開く時期を感じれるかどうか。

◆ 花開くまでの苦しい時期を越せるかどうか。

特に最初の内容の、種の無い所には花が咲かないので、その種を植えておかなければいけません。
その種の解釈は人それぞれですが、凄く考えさせられます。

状況に置いては、あることを伸ばすことが、あることを犠牲にすることもあるということです。

例を挙げると、前へ向いて推進力のあるFWが居たとします。
ストライカー的存在です!
その選手の秀でた能力は前へ向いてのプレー。ゴールへの執着心!!

その選手に、ポストプレーを覚えさせるためにTRから、試合も要求したとします。
プレー的には反対ですから、そのFWの選手の前へのプレーは犠牲になり、ポストプレー能力は確かに上がります。
そして、平均値の選手になってしまいます。

このお話、どう思いますか?

じゃーポゼッションが全くできなくても、シュートが上手ければいいのか?
という話にもなりえませんし、育成年代として考えればどうか?という話しになります。

プロや高校3年生の話であれば、確かにそうかもしれません。
役割がはっきりするためです。

う…ん。
簡単に『そうですね!』では終わらない内容です。

あっ。
このブログで私の考えや正解を書くのが目的でもなんでもないですが、考えさせられます。

でも私が普段見ている中学生にはこんなことも言います。

ドリブルが上手い選手がいます。というより好きなんでしょう。

『ミスしてもいいから磨け!』とも言います。

『ドリブルをする為にはスペースが必要だから前提条件を作る為にパスの選択は必要だ!』とも言います。

本人には細かく意図や考えを伝えているので頭の中は混乱はしていませんが、自分でもどうなのかなぁ?とも思っています。

やたらとシュートを打つ選手がいます。
いいキックを持っているのですが、枠にいかないこともあります。
でもそのシュートが入れば、もっと打て!と。

入らなければ、打つな!!と言いがちです。
でもそんな結果論で言いたくもないので、『そのシュートが入ればいいプレーだからもっとキックを磨け!』と言いながらも、
シュートを打つ空間にスペースが多くあるからドリブルも効果的だぞ!と言っちゃいます。
相手がシュートを打たせないようにタイトに来ると、パスも有効的だぞ!と言っちゃうわけです。

育成年代だからこそ、ついついあれも、これもと伝えてしまいます。
いいのか、悪いのかはその時の状況に応じて異なりますが、自分でしゃべりながら、たまに矛盾を感じる訳です。
今のタイミングでどっちを言ったらよかったのだろう?って。

独り言のようになってきましたが(笑)
指導者の立ち位置や発する言葉って何か選手の人生も変えてしまいます。

指導者も奥が深い!
サッカーは奥が深い!!
が、原理原則は不変的!!

一つ言えることは、

種を植えないと芽は出ない。
種を植えても水やりをしないと芽が出ない。

たまに水もやっていないのに花が咲く雑草花もあります。

あくまでも比喩法の会話です。

お得意の結論の出ない会話でした!
でも指導者をしてまだ10年ちょいですが、真っ暗闇から、霧になってきました。
ここから2~3年できっとうっすらと前が見えるのかもしれません。

いゃぁ~やっぱりサッカーは面白いね!!!
生涯旅だね!

あっ。これいじめてないで!

腕立てが出来ないというから…頑張れ!と…

私はこんないじわるしてないですよ。。。

ほれ!上げろよ!!とか…
香川敬典

カテゴリー:
いのべブログ

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